災害時の水の確保方法と備えておきたいウォータータンク

2016年の熊本地震、2018年の北海道胆振東部地震など大きな地震があるたびに日本は地震が多いことがあらためて痛感しますよね。
ともすれば、自分の住んでいるところが揺れないと対岸の火事と思われがちですが、実際はいつ地震がきてもおかしくありません。
そのときは、突然水道や電気などのライフラインが止まる可能性がありますが、停止時の対策はどうされていますか。
災害が発生し断水すると水道から出る水のありがたさが身に染みて分かります。
水は飲料水だけでなく、食事を作るにも必要になってきますし、食事をした後の食器洗い、洗濯、顔や手を洗ったり身体を拭いたりなど水を使う場面は本当に多いもの。
今回は、災害時に必要な水の量はどのくらいか、災害時の水の確保方法、給水所を使うことも視野に入れ、大量の水をストックするのに必要なウォータータンクの選び方についても紹介します。
●災害時に必要な水の量はどのくらい?
水は人間が生きていくために不可欠なもので、飲料水だけでも大人1人当たり1日3Lは必要とされています。
この量を最低でも3日分、できれば1週間分を備蓄することが必要となってきます。
もし、3日分備蓄するとすると9Lの水が必要で、2L入りペットボトルで4.5本分になります。
4人家族だとその4倍分の36L、2Lペットボトル18本が必要な量です。
その他にも食事を作るのに必要な水、顔を洗ったり、歯を磨いたりする水を考えると少な目に見積もってもさらに2L位は必要になってくるのではないでしょうか。
飲料水だけでなく、食事や洗顔などの生活に必要な水を更にどう確保するかがポイントになってきます。
●災害時の水の確保方法

長期保存ができる備蓄水を備える
災害時の水の確保方法としては、長期保存が可能なペットボトル入りの備蓄水が簡単です。
最近の備蓄水は長期保存が可能で、5~10年保存できるものがあります。
また、北海道の山麓の湧水を利用した「カムイワッカ麗水」は15年の保存が可能となっているものもあり、備蓄水にぴったりです。
備蓄する水の量や費用の試算については、こちらの記事が参考になります。
一般のペットボトル飲料水をローリングストック
長期保存が可能な備蓄水のコストや保存期間を向かえたときの損失感を考えると一般用のミネラルウォーター等のペットボトルをローリングストックするのも方法です。
一般のペットボトルの飲料水は、保存期間が1年位ですので少し多目に買って、定期的に普段使いをして消費し、飲んだ分を買い足して補充します。
こうすることによって、安くまとめ買いできる一般のペットボトル飲料水でも災害用の備蓄水とすることができます。
給水所の水
備蓄水がなくなってきたり、備蓄水だけでは不足と感じた場合は自治体による給水所を利用する方法があります。
給水所は必ずしも自宅から近くない、水を入れるタンクが必要、もらえるまで何時間も待つ、もらった後自宅までの運搬が大変などの困難さがつきまといますが、大切な水をらうためですのでいたし方ありません。
●備蓄した水だけ足りなくなる!ウォータタンクが絶対必要
・ウォータタンクが必要な理由
災害による断水が長期化した場合には、ペットボトルで備蓄した水はすぐに底をついてしまいます。
このような状況下では、スーパーに水を買いに行っても手に入る可能性は低いでしょう。
そんな時に頼りになるのが自治体による給水所です。
あなたは災害時給水拠点(災害時給水ステーション)をご存知ですか?
知らないという方は、この機会に自治体のホームページにアクセスして是非とも確認しておくことをおすすめします。
ちなみに、東京都の災害時給水拠点はこちらです。
・覚えてください!お近くの災害時給水ステーション(給水拠点)(一覧)
ここに水をもらいに行くとなったとき、いくら空のペットボトルがたくさんあるからといっても効率が悪いです。
また、給水所でも水の配給は長蛇の列が普通なので、ペットボトルだと口が小さいので入れるのに手間どって後ろに並んでいる人の迷惑にもなってしまいます。
給水口が大きくて水を入れるのが楽な10~20Lのウォータータンクが必要になってきます。
また、蛇口付きのウォータータンクを選べば、置き方を変えるだけで蛇口で手早く水を
出すこともでき、ペットボトルのような使う度ごとに持ち上げる必要もありません。
●災害時に必要なウォータータンクの選び方
生活用水まで含めると水が足りなくなってくるので、大量の水をストックするのに必要なのがウォータータンクです。
次のようなウォータータンクを揃えておくと、いざというとき便利です。
災害時だけでなく、アウトドアの活動が好きな方は河原でのバーベキューやキャンプなどでも活躍します。
ハードボディのタンクが使いやすい
ウォータータンクの形状には収納性を考慮して折りたためるソフトボディのものと使い勝手を重視
したハードボディのものがあります。
それぞれ一長一短がありますが、収納が可能ならばハードボディのタンクの方がしっかりして使いやすいのでおすすめです。
適切なサイズ
給水所に行って水をもらってくるとなると、10~20Lのサイズのウォータータンクが必要です。
容量が小さいものでは、給水所に何回も行くことになり大変です。
また、大きくても自宅まで持ち運ぶのがつらくなります。
持ち運びを考慮すると10Lのウォータータンクが限界だと思いますが、給水所に近いとか持ち運びルートに階段がないなどの好条件なら20Lのものでもいいかもしれません。
使いやすい蛇口があるもの
大抵のウォータータンクには蛇口がついていますが、必要な量を直ぐに出せるような
蛇口があるものを選ぶ方が便利です。
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