災害時には非常用トイレが必要!おすすめの簡易トイレ・携帯トイレはコレ!

災害時には非常用トイレが必要!おすすめの簡易トイレ・携帯トイレはコレ!

災害時などで使う非常用トイレの種類は何種類かありますが、自宅で備蓄できるものは簡易トイレや携帯トイレと呼ばれるものです。

これさえあれば被災によりトイレの水が流せなくなっても、避難所のトイレを使ったり、トイレを流すための水を浴槽の残り水からバケツで運んでくる必要もありません。

簡易トイレ・携帯トイレの基本的構成、選び方のポイント、おすすめの携帯トイレ・簡易トイレについて説明していきます。

●非常用トイレの簡易トイレ・携帯トイレの基本的構成とは!?


簡易トイレの凝固剤

非常用トイレとして、簡易トイレや携帯トイレの基本的構成には大きな違いがなく、次のようなもので構成されています。

排泄物を入れる袋

ゴミ袋と同じようなポリ袋で、これに排泄物を入れて用済み後は凝固剤を入れて袋ごと廃棄することを基本にします。

中身が見えないように色のついたポリ袋が用いられています。

単なる袋ではなく袋の形状に工夫があったり、袋が二重になっていて臭いが漏れないようになっていたり、チャックが付いているなど機能がアップした製品もあります。

45リットルのゴミ袋でも代用が可能です。

凝固剤

凝固剤というと化学的な反応で固めると思われるかもしれませんが、基本は赤ちゃんの紙おむつや生理用ナプキンなどに使用されている吸水ポリマーと呼ばれるものです。

吸水ポリマーは高分子化合物で、自重の数百倍の水を吸収することができまし、化学的な薬品ではないので、安心して使えます。

この吸水ポリマーが尿を吸水してゼリー状にするので、臭いを抑制し、万一袋に穴があいても漏れなくてすみます。

凝固剤は粉状、タブレット状、袋と一体化してシート状になっている製品もありますが、基本的は機能は同じです。

もちろん大便にも使用できます。

●既設トイレで使える携帯トイレ、持ち運び可能な簡易トイレ

非常用トイレは既設のトイレを利用する場合と既設トイレが利用できなかったり、避難所で使用する場合とでは備蓄するものが少し異なってきます。

携帯トイレ

既設トイレが使える場合は、携帯トイレが適しています。

携帯トイレでもドライブやアウトドア用に作られているものは、手でも持てるようになっていたり、床に置けるようになっているものもあります。

災害用に備蓄するだけでなく、アウトドアなどのレジャーにも使いたいという方におすすめします。

携帯トイレは袋と凝固剤のセットなので、既設のトイレを使うことが前提になっています。

簡易トイレ

既設トイレが破損して使えない時や避難場所で使用するのが簡易トイレです。

組み立て式の段ボールの便座などに前述の携帯トイレをセットして使います。

でも、簡易トイレの呼び方は必ずしも統一されていなく、簡易トイレ=携帯トイレという意味で使用されている場合もありますので、説明をよく読むことをおすすめします。

このタイプの簡易トイレは、外から丸見えになるので全体を覆う不透明のポンチョや仕切りのテントなどがないと使用できません。

携帯トイレ・簡易トイレの使い方については、こちらの記事が参考になります。

非常時に使う非常用トイレの作り方

●携帯トイレ・簡易トイレの選び方のポイント

袋は丈夫で不透明なもの

袋が薄いとちょっとした取り扱いで破れてしまうことがあります。

また、袋の色が半透明だと中身が透けて見えて、処理のときに心理的に苦戦します。

袋はしっかりした厚みがあり、袋の色は黒などの濃い色のものを選ぶことをおすすめします。

消臭対策も考慮されているもの


臭い、消臭が必要

用済み後はゴミの回収まで保管しなければならないので、臭い漏れがひどいと自分だけでなく、近所迷惑になります。

消臭効果を高めるために、活性炭などの消臭剤を凝固剤に配合しているものもありますので、商品の説明を良く読んで消臭対策を考慮しているものをおすすめします。

抗菌・除菌効果も考慮されているもの

袋に入れた排泄物は回収の時期が来るまで自宅周辺に仮置きする必要がでてきますが、大腸菌が増殖したり微生物による分解で臭いがひどくなる可能性もあります。

災害時は断水で中々手も洗えなくなり、感染症のリスクも高まってきますので、
排泄物の処理にも十分注意が必要です。

最近は、単なる凝固剤でなく抗菌性のある凝固剤(抗菌性高吸水ポリマー)もありますので、消臭性と同様に抗菌・除菌も考慮されているものをおすすめします。

既設のトイレ以外でも使うときがあるか

既設のトイレ以外でも、非常用トイレを使うによっても備蓄するものが違ってきます。

既設のトイレが使えなくなる、または避難場所での使用を想定して、段ボールやプラスtチックを使った組み立て式の便座付き簡易トイレがあると安心です。

携帯トイレ・簡易トイレの選び方については、こちらの記事も参考になります。

防災グッズ、非常用の簡易トイレの選び方

●おすすめの携帯トイレ・簡易トイレ

携帯トイレ

<SANYO50 簡易トイレ(50回分)>


SANYO50簡易トイレ

排泄物をただ固めるだけでなく、消臭と抗菌がきちんとできる凝固剤を使っているのが、三陽トレーディングの「SANYO 50簡易トイレセット」です。

この凝固剤は高吸水ポリマーの分野において、日本有数の科学者チームが研究開発したもので凝固・消臭・抗菌の三拍子が揃っています。

この商品は、月刊誌『MONOQLO』10月号の特集「本当に買うべき防災グッズ完全ガイド’19」に紹介され、消臭性を考慮した簡易トイレとして、「A評価」に選ばれています。

消臭については実際に嗅いでみて翌日も「臭いなし」と検証されています。

保管期間が15年と長いのも助かるところです。

・セット内容

抗菌性凝固剤(7g)×50袋

排便収納袋(650×500 mm)×50袋

素材:高吸収ポリマー、ポリエチレン

外装サイズ:約 W205×D210×H100(mm)

重量 1.2kg

保存期間:15年

◇実勢価格 5,000円前後

<BOS 驚異の防臭袋BOS(ボス)非常用トイレセット(15回分)>


BOS非常用トイレセット

汚物袋、凝固剤、防臭袋BOS(ボス)がセットになっている携帯トイレです。

ポイントは防臭袋のBOS(ボス)で、驚異的な防臭力を有する高機能素材で作られているので、排泄物(大便)を入れてしばらく放置後鼻を近づけてもほとんど臭いを感じません。

・セット内容

驚異の防臭袋BOS 16枚(35cm×50cm・白色)

凝固剤 15袋(10g)

汚物袋 16枚(65cm×80cm・黒色)

取扱説明書 1枚

◇実勢価格 2,000円前後

<エムアンドティー 非常用簡易トイレ 80>


非常用簡易トイレ80

排便袋と抗菌性凝固剤がセットになっている携帯トイレです。

単なる凝固剤でなく抗菌性の凝固剤なので、排泄物にふり掛けるだけで素早く固め、臭気をシャットアウトします。

保存期間は10年のものが多いですが、この製品は15年の長期保存が可能となっています、まとめて入れる大型の防臭袋も付いているので、回収があるまで臭いに悩まされずに保管できます。

・セットの内容

排便袋 80枚(洋式トイレにピッタリサイズ、黒色)

抗菌性凝固剤 80個

大型サイズ防臭袋 3枚

取扱説明書 1枚

◇実勢価格 4,000円前後

簡易トイレ

<コジット 緊急用組み立て式トイレ>

コジット 緊急用組み立て式トイレ

段ボール製の便座を組み立てて使う簡易トイレです。

既設の便器が使えないときや屋外などで使用できますが、目かくし用のポンチョか仕切りのテントなどが必要になります。

使用方法は携帯トイレの場合と同じですので、既設トイレが使える場合はトイレに被せて使えます。

段ボール製便座の耐荷重は100kgです。

凝固剤による凝固は早く、使用した直後から固まるので直後の臭いは少ないとの評価です。(参照:MONOQCLO2018年9月号)

・セット内容

段ボール製組み立て便器1個

排便袋 10枚

凝固剤 10個

組立説明書

◇実勢価格 2,000円前後

<サンコー非常用簡易トイレ R-39>


サンコー非常用簡易トイレ R-39

段ボールとプラスチックの組み立て式便座が付いている簡易トイレです。

便座の方がプラスチックなので安定感があります。

使用方法はかぶせ式の携帯トイレと全く同じです。

凝固剤は一般的なものなので、保管時は臭いが気になるかもしれません。

目かくし用のポンチョがついていますので、屋外でもすぐ使えます。

・セット内容

段ボール+プラスチック製便座1個

排泄袋 5枚

凝固剤 5個

簡易ポンチョ 1枚

◇実勢価格 5,000円前後