災害時に使う非常用トイレの作り方
- 2019.07.03
- 非常用トイレ・簡易トイレ
- 非常用トイレ, 簡易トイレ, 災害時, 作り方
普段はなんの不便を感じていないトイレは、一たび地震などの災害が発生し水や電気が使えなくなると途端に使用できない状態になってしまいます。
また、災害の状況によっては建物も壊され便器は使えないといった状況になっているかもしれません。
災害が起こった時の状況を推測し、非常用のトイレを作り方を知っておくと共に、最低限必要なものを備蓄しておくことが重要です。
●洋式の便座を利用して非常用トイレを作る
水や電気が止まっていて、用済みのものを流せないという場合でも、洋式の便座があれば非常用トイレを作ることができます。
市販の非常用トイレ又は携帯トイレと呼ばれているビニール袋・凝固剤・消臭剤のセットがあればもっと簡単ですが、ない場合でもゴミ袋と新聞紙があれば非常用トイレが作れます。
1.便座を上げ便器にゴミ袋(45L)をかぶせます。
使っているうちにこの袋がずれるようなら、必要に応じてガムテープで固定します。
この袋は便器内の水溜まりに、次で使うゴミ袋が直接接触しないようにするためです。
2.もう1枚ゴミ袋を便座にかぶせる。
次に便座を降ろしてその上からもう1枚不透明のゴミ袋をかぶせます。
袋の上部は便座を覆うようにして裏側に折り返すとしっかり固定されます。
3.ごみ袋の中に凝固剤やちぎった新聞紙を入れる。
非常用トイレに用いる凝固剤があれば、ゴミ袋の中に入れる。
凝固剤がない場合は、ちぎった新聞紙を入れて水分を吸収させるようにします。
紙おむつがあれば、紙おむつでも可能です。
これがあると水分が吸収されるので、後片付けが楽になります。
4.使用後上袋のみを取り出し、空気を抜いて袋を縛る。
袋を縛る前に消臭剤があれば上からかけておけば、臭いが緩和されます。
5.回収があるまで一般ゴミと分けて保管する。
回収方法は自治体によって違うので、燃えるゴミとしては出せない場合もあります。
◇洋式の便座を利用して非常用トイレを作る時の備蓄品まとめ
・市販の非常用トイレセット(ビニール袋、凝固剤、消臭剤など)
または、
・不透明のゴミ袋(45L)
・新聞紙
・簡易トイレ消臭剤
・ガムテープ
●便器が使えないときの非常用トイレの作り方
損壊などで便器が使えない状況では、段ボール箱を利用して簡易的な便座を作ると非常用トイレができ上がります。
作り方はとても簡単です。
1.人が座れる程度の大きさの段ボール箱を用意します。
押し入れや天袋を探しても段ボールはありそうもないという方は、こんな時のために近くのスーパーなどからもらっておくといいと思います。
2.段ボールの1面を使い真ん中をくり抜く。
座るのに適していそうな面の真ん中をティッシュ箱のサイズ程度にくり抜きます。
ティッシュ箱をダンボールの上に置いて、形状に沿ってなぞるとサイズが決まるので、カッターナイフで切り抜きます。
3.つぶれないように補強する。
これに座るとつぶれてしまうので、同じくらいの大きさの段ボールをもう一つ用意して補強の柱を作ります。
段ボールを切って、ガムテープを使い三角柱又は四角中を2本又は4本作ります。
高さは穴をあけた面を支える高さとし、この面に座ってもつぶれないように強度を高めます。
4.くり抜いた部分にゴミ袋を入れる。
段ボールのくり抜いた穴の上から、不透明のゴミ袋(45L)をかぶせます。
後は前項の「洋式の便座を利用して非常用トイレを作る」と同様に、凝固剤又はちぎった新聞紙を入れます。
5.用済み後は袋を取り出し、空気を抜いて袋を縛る。
洋式の便座を利用して非常用トイレを作ったときと同様に、縛る前に消臭剤があれば振り掛けておくと臭いが緩和されます。
6.回収があるまで、一般のゴミと分けて保管する。
自治体によって回収方法が異なるので、分けておく方が後で困りません。
◇段ボールを利用して非常用トイレを作る時の備蓄品まとめ
・市販の非常用トイレセット(ビニール袋、凝固剤、消臭剤など)
または、
・不透明のゴミ袋(45L)
・段ボール(2枚)
・新聞紙
・簡易トイレ消臭剤
・ガムテープ
・カッター
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