防災グッズの必需品、防災ヘルメットの選び方

地震や台風、火山の噴火などが起こりに避難するときは、身の安全にも注意しなければなりません。
災害から身の安全を守るには、ヘルメットや帽子、軍手、スニーカーなどを着用することが大切です。
今回は一番大事な頭部を守るために、防災グッズの必需品である防災ヘルメットの選び方について紹介します。
●災害時はどうして防災ヘルメットが必要なの
地震の時には建物の上から瓦やガラス片などが落ちてくるか可能性がありますし、余震などで建物が崩れたときなど、頭部に当たったりぶつかったりすると命に関わってきます。
また、落下物だけでなく避難時に上部が低いところを身をかがめて歩くところなどは、頭をぶつける可能性があります。
このような状況下で頭部を守るのが防災ヘルメットです。
防災用としてヘルメットを備えようとしてホームセンターなどに行っても、ヘルメットにはいろいろな種類があり、防災用にはどれを選ぶといいのか分からなくなります。
そんなときのために、先ずヘルメットの種類から説明します。
●防災グッズとしてどんなヘルメットを選ぶといいの

ヘルメットにはどんな災害から頭部を守るかの用途によっていろいろの種類があります。
用途に応じたヘルメットを選んでいなかったり、性能が悪いものを選んだりすると場合によっては命運を左右することも起こってきますので、防災の目的に合ったものを選ぶことが大切です。
使用目的によるヘルメットの種類
ヘルメットには使用目的によって分けると次のようなものがあります。
<飛来・落下物用>
物体の飛来又は落下による頭部への危険を防止又は軽減するもの
<飛来・落下物用、墜落時保護用>
飛来・落下物用に加え、墜落による危険を防止又は軽減するもの
<飛来・落下物用、電気用>
飛来・落下物用に加え、頭部感電による危険を防止又は軽減するもの
<飛来・落下物用、墜落時保護用、電気用>
上記の全ての使用目的を兼ね備えたもの
防災として必要なヘルメットは、「飛来・落下物用」のヘルメットです。
全てのヘルメットは、「飛来・落下物用」の機能がありますが防災用としては他の機能は要りません。
●防災用ヘルメットを選ぶポイント
安全性が国家検定で合格したもの
ヘルメットは厚生労働省による「保護帽の規格」が定められており、この規格に合格しているか検定がありますので、「飛来・落下物用」として合格しているものを選べばより高い安全性が期待できます。
ヘルメットとしての安全性は、「耐衝撃吸収性試験」と「耐貫通性試験」の2つの試験で評価され、合格したものは、「労・検」という検定ラベルが貼られています。
これを目安に選ぶと良いでしょう。
耐用年数が長いものを選ぶと買い替えが少なくてすむ
ヘルメットは軽量化の目的でプラスティックでできています。
プラスティックは、経年劣化で段々もろくなりますので耐用年数があります。
ところが耐用年数はどのプラスティックでも同じということではなく、プラスティックの種類によって異なります。
ヘルメットに使用されている樹脂には、FRP樹脂(繊維強化プラスティック)、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂の4つがあります。
4つの樹脂の中で最も耐用年数が長いのは、FRP樹脂(繊維強化プラスティック)のヘルメットで、耐用年数は5年です。
他の3つの樹脂のヘルメットはいづれも耐用年数は3年です。
FRP樹脂(繊維強化プラスティック)は、熱硬化性樹脂、ガラス繊維等を配合した複合材質で耐候性に加え耐熱性にも優れています。
これらの長所により防災用としてヘルメットを選ぶときは、FRP樹脂(繊維強化プラスティック)のものを選ぶことをおすすめします。
他の材質が防災用として向かないということではありませんが、火事などの災害を想定した場合はポリエチレン樹脂は熱に弱く不向きですし、ABS樹脂も耐熱性はあまり良くはありません。
折りたたみ可能な防災ヘルメットも選べる

建設の工事現場や工場などでは使用できませんが、防災用の使用なら折りたたみ可能なヘルメットも発売されています。
備蓄するのに場合を取りたくなり、リュックに入れたいので携帯性もあったほうが良いという方には向いています。
もちろん、国家検定合格品のものなので安心して使用できます。
ただし、普通のヘルメットに比べて価格が高くなります。
お子さんがいる方は子供用ヘルメットも選べる
お子さんがいる場合は、大人用のヘルメットではサイズが合わず安全に使用できません。
防災を目的とした場合には、子供用の防災ヘルメットもありますので、こちらを選ぶことをおすすめします。
-
前の記事
防災グッズ、停電に備える明かりの種類と選び方 2019.04.15
-
次の記事
防災グッズ、手軽に保温できる防寒シートの選び方 2019.04.20
コメントを書く