災害時に赤ちゃんに最低限必要な持ち出し用防災グッズ
台風や豪雨、地震などの自然災害では、身の危険を避けるために今住んでいる場所から避難する必要がでてくる場合があります。
避難するには最低限必要な持ち出し用防災グッズが必要で、予め用意しておかないと避難する必要がでてから揃えるのでは遅すぎます。
特に、赤ちゃんのいる家庭では大人の防災グッズと併せて、ベビー用品を防災グッズとして備える必要があります。
避難所に行くとなるとあれもこれも必要だと思いがちですが、荷物が多くなると移動も困難になってきますので、最低限必要なものに絞って非常時に持ち出せるようにしておきましょう。
今回は、災害用に赤ちゃんのために用意しておきたい防災グッズと備えるときの注意点を紹介します。
●赤ちゃんのために非常持ち出し袋に入れておきたいもの
赤ちゃんのために非常用持ち出し袋に入れておきたいアイテムには、次のようなものがあります。
なお、対象の赤ちゃんは離乳食を食べているぐらいまでを想定しています。
0ヶ月から1歳6ヶ月くらいとしています。
・粉ミルク
母乳で育てている方でも、災害時はストレスで母乳が出なかったり、食事が十分でない場合などは出にくくなるので、粉ミルクを用意しておく必要があります。
・飲料水(調乳用)
調乳にも使える赤ちゃん用のペットボトルの水を用意しておきましょう。
市販のミネラルウォーターを使う場合は、ミネラル分が少ない軟水と呼ばれるものを使用しましょう。
注)ペットボトルには、硬水・軟水の表示がしていない場合があります。
WHO(世界保健機関)では、水1000ml(1L)中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量(硬度)が120mg/l以下を「軟水」120mg/l以上を「硬水」としていますので、こちらの数値で判断します。
・紙おむつ、おしりふき、ビニール袋
紙おむつ、おしりふきの他に使用済みの紙おむつなどを入れるビニール袋も用意します。
紙おむつは、飲料水同様災害が起きてからではお店の商品が一瞬で無くなりますので、予め必要量をストックしておくことが必要です。
・ウエットティッシュ、清浄綿、コットン
授乳時や離乳食のとき口の回りが汚れているときは、赤ちゃん用の清浄綿やウエットティッシュなどで清潔にしてあげましょう。
・哺乳瓶、マグ
避難所では哺乳瓶を清潔に保つ水が手に入らなくなる場合があるので、使い捨て哺乳瓶があると安心です。
哺乳瓶が消毒できない場合は、紙コップを使って飲ませる方法もあります。
・哺乳瓶洗浄、消毒グッズ
使い捨て哺乳瓶を使用しない方は、哺乳瓶を消毒する際のグッズが必要です。
・ベビーフード(離乳食を食べている赤ちゃん)
普段から食べ慣れているものを選びましょう。
そのまま食べられるびん詰やレトルトタイプが使いやすいです。
・スプーン、紙皿、紙コップ
離乳食を食べるときの食器として使います。
水が思うように使えないので、100均グッズなど使い捨てのものを用意しておくと便利です。
・使い捨てカイロ
以外と便利なのがこれです。
避難所でお湯がないときでも、哺乳瓶を使い捨てカイロで温めることができますし、レトルトのベビーフードを温めることができます。
・赤ちゃん用の衣類
着替えとして肌着や靴下、洋服などを3日分用意しておきましょう。
・バスタオル
おむつを換えるときのマットや掛布団、母乳をあげるときは目かくしにもなります。
・抱っこひも
ベビーカーだと段差や障害物があると困りますので、抱っこひもがあると安全です。
・ベビー用の靴
意外と忘れがちなのがベビー用の靴です。
・母子手帳・保険証のコピー
避難所で病気やケガをしたときに必要になりますので、必ず用意しましょう。
粉ミルク、飲料水、紙おむつ、ベビーフード、ウエットティッシュ、赤ちゃん用の衣類など毎日使うものは全て3日分の量が必要です。
●赤ちゃん用の防災グッズを備えるときの注意点
成長によりサイズが合わなくなる
赤ちゃんは成長が早いので、災害用にと紙おむつや衣類などを用意していてもいざ災害が発生したときには、小さくて使えなくなってしまうときがあります。
そうならないように、多目に購入しておいて古いものから普段使いをして、使った分をサイズも考慮して買い足すといったローリングストックをすることをおすすめします。
赤ちゃんの目線で備える
ベビーフードを災害用に備えておいても、普段食べ慣れていないものなら災害時には食べないかもしれません。
普段の食事で食べさせてみて慣れなせておいて、食べそうなものを非常用としてストックしておくことが必要です。
また、避難所生活が長引くと赤ちゃんもストレスを感じます。
可能なら普段気に入っているおもちゃを持参することも、ぐずり対策になります。
賞味期限のあるものを定期チェック
災害用に備蓄すると、賞味期限のある粉ミルク、飲料水、ベビーフードなどは期限切れになる場合があります。
定期的に賞味期限をチェックして、賞味期限が近くなったものは普段使いして、新しい物に入れ替えましょう。
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