災害時に役立つモバイルバッテリーの選び方

災害時に役立つモバイルバッテリーの選び方

外出時に家族と連絡を取る必要がでたのでスマホを取り出したら、うっかり充電を忘れて電池切れ状態!

周りを探しても公衆電話は見つからなく、止むなく連絡を断念した経験があります。

これが、災害が発生したときで命にも関わる連絡だったらと思うと、スマホの電池切れは命にも関わる問題になります。

スマホは油断していると、あっという間にバッテリー切れになるのでバッテリーの節約と電池切れ時の充電手段をいつでもどこでも準備しておく必要があります。

特に災害時に停電になると、普段使っている100Vでの充電アダプターでの充電もできなくなりますので、何らかの充電方法を考えなければなりません。

今回は、災害時にスマホに充電する方法にはどんなものがあるかを紹介します。

●災害時にスマホに充電する方法にはどんなものがあるの?

スマホを普段使っている方は、100ボルト電源を使った充電アダプターで充電する充電式のモバイルバッテリーを利用されている方が多いかと思います。

現在ご利用中の充電式モバイルバッテリーは、容量にもよりますが1~2回の外出先での充電を想定しているのなら、地震等の災害で停電になった場合はカバーしきれない場合があるかもしれません。

災害時の停電を想定したときに利用できる充電方法を挙げると次のようなものがあります。

乾電池式モバイルバッテリー

停電のない日常ではあまり出番がないかもしれませんが、停電になると頼りになるのが乾電池式モバイルバッテリーです。

文字通り乾電池を使ってスマホを充電する方式ですので、対応する乾電池を災害用として用意しておけば、停電になった時に使えます。

乾電池はタイプによって、アルカリ乾電池、マンガン乾電池、充電が可能なニッケル水素電池が使えます。

商品の多くは単3サイズの乾電池を4本程度、容量の大きいものは8本程度使うものが多いです。

大ざっぱな目安として、単3アルカリ乾電池を4本使ったもので、バッテリー容量2000mAhのスマホを0.5回分充電できます。

充電式のモバイルバッテリーを使い切った後に使うものとして、乾電池式モバイルバッテリーを備えておくことをおすすめします。

ソーラーモバイルバッテリー


ソーラーモバイルバッテリー
(折りたたみ式のソーラーチャージャー)

ソーラーチャージャーとも呼ばれるこの充電器は太陽光で発電できるアイテムです。

屋根につけるような太陽光パネルを小型化したものと考えることができます。

雨天や曇りの日は充電に時間がかかりますが、晴天の日は使えるので、災害時にはあってもいい充電方法です。

ソーラーモバイルバッテリーは、大きく分けて次の3つのタイプがあります。

・折りたたみタイプ

・充電式のモバイルバッテリにコンパクトなソーラーパネルが付いたタイプ

・充電式のモバイルバッテリー折りたたみソーラーパネルが付いたタイプ

災害時にバッテリー切れになったスマホに充電するには、折りたたみタイプの
大容量のものでなければ、充電に時間がかかり実用的ではありません。

実用になるものというとA4サイズのソーラーパネルが4枚ほどついたものになるので、かさ張り携帯には向きませんが、自宅で使うのなら問題ありません。

ソーラーモバイルバッテリーを選ぶには、充電スピードが早いものを選ばないと中々充電されず、スマホが使えるようになりません。

USBの出力ポートに書かれているアンペア(A)数が2A以上の出力ポートのついたものをおすすめします。

折りたたみタイプで蓄電機能を持たないものは、ソーラー充電器(ソーラーチャージャー)と呼ばれ、蓄電機能を持ったものはソーラーモバイルバッテリーとも呼ばれています。

ポータブル電源


ポータブル電源

充電式のモバイルバッテリーの容量を大きくしたのが、ポータブル電源(バッテリー)です。

充電式モバイルバッテリーと同様充電式のバッテリーが内蔵されています。

充電は家庭用の100V電源から充電するのが一般的で、その他にソーラー充電器や車のシガーソケットからも充電できるものもあります。

モバイル機器への給電だけでなく、ACコンセントを使う家電にも給電できるように家電の交流電力の変換装置も内蔵されているので、災害による停電時の電源やアウトドア用の電源にも使用できます。

充電式のモバイルバッテリーに比べ重いので携帯性は良くないですが、家に帰ってきてからは大きな力となりますので、災害用に1台あると便利です。

ただ、価格帯は3~15万円でかなり高額なので購入に躊躇しますが、アウトドア派で普段使いできる方は欲しくなる商品です。

ポータブル電源の容量は「mAh」という単位で表されます。

一番安いポータブル電源は2万円で買え、容量は60000mAh程度のものがありますので、大体の目安としてiPhoneなら18回位充電できるので最強の充電方法といえます。

手回し式充電器

防災ラジオや懐中電灯とセットになったものなどに手回し充電器はついているものがありますが、これでスマホを充電するには長時間回し続けなければならず実用的ではありません。

すでに、この手のものをお持ちでもスマホの充電には使用できないと思って間違いありません。

●災害時に役立つモバイルバッテリーの選び方まとめ

災害時な家族の安否確認や防災情報を得るためにも、スマホは欠かせませんので100ボルト電源が
使えなくなったときの充電方法を知り、それに見合った機器を事前に準備しておくことが
大切です。

・充電式モバイルバッテリー

災害用として少しバッテリー容量の多いものを準備しておくことをおすすめします。

容量が20000mAh程度のものを準備しておくと、大体の目安としてiPhoneなら5~6回充電でき短い停電なら乗り切れます。

・乾電池式モバイルバッテリー

充電式モバイルバッテリーを使い切った後に使うものとして、電池式モバイルバッテリーを併せて用意しておくと心強いと思います。

使用する乾電池として、アルカリ乾電池を使用する回数に合わせて準備しておくとその回数分は充電が可能です。

更に余裕があれば、ソーラーモバイルバッテリー、ソーラーチャージャー、ポータブル電源なども準備しておいてもいいのではないでしょうか。