車にも防災グッズが必要、緊急脱出用ハンマー・カッターが命を救う

車にも防災グッズが必要、緊急脱出用ハンマー・カッターが命を救う

台風が大型化して2019年は、台風19号や台風21号による風水害が多く発生して います。

一度近くの河川が氾濫すると道路の冠水、果ては走行中の車が水没という災害はもはや他人ごとではなくなってきています。

報道によると台風19号で亡くなった3割の方が、台風20号では5割の方が車中死しているとのことです。

車に乗って避難すれば大丈夫、少しくらいの冠水道路なら走り抜けられるという 油断がそのまま死につながってしまいます。

車の水没から身を守るには、何センチ以下の冠水道路なら走行できるとは考えず、 豪雨で道路に水が溜まり始めたら車には絶対に乗らないという意識が大切です。

でも、川が氾濫した場合などは、走行中に急に道路が冠水し、みるみる増水することも考えられます。

この記事では、車が水没し車内に閉じ込められたときに役立つ緊急脱出ハンマーと その使い方のポイントを説明し、併せておすすめの緊急脱出用ハンマーを紹介します。

●車内に閉じ込められたときに役立つ緊急脱出用ハンマー


緊急脱出用ハンマー・カッター

冠水した道路があったときには、絶対に乗り入れないとしても、車で走行中に 突然雨量が増加して一気に道路が冠水したり、河川の氾濫で大量の水が流出した場合などは、止むなく冠水道路を走らずを得なくなります。

そんな場合は、近くの様子を見てできることなら地形の高いところに車を避難 させ、水位が上がる前に車外に脱出することです。

前述の台風19号では、いままで何ともない道路がわずか10分程度で冠水したケースも報告されています。

油断していると、わずか10分でも命が危ないということになるのです。

もし、冠水道路を脱出できないでいると道路の水深が増加してドアの高さまで上がってくると、もはや水圧でドアが開かなくなります。

では、窓から脱出と考えてパワーウィンドウを操作しても、電気系系統がダメになってすでに窓は開かない可能性が高いです。

では、身の周りの硬いものや手やひじで窓を割ろうとしても、車の窓は強化ガラス なので簡単には割ることができません。

こんな時のために浸水した時に備え、防災グッズとしてカー用品店などに売っている 緊急脱出用ハンマー・カッターを用意しておくべきです。

窓の付近まで水位が上がる前なら、これを用いて側面の窓ガラスを割って外に脱出する ことができます。

緊急脱出用ハンマーには、カッターも付いているのでシートベルトが中々外れない場合でもシートベルトを切って自由になれます。

この車用の防災グッズは、2000~3000円で買うことができるので緊急時に命を守るために是非購入して装備しておきましょう。

●緊急脱出用ハンマーを使うときのポイント

緊急脱出用ハンマーには非常に硬くて尖った金属が取り付けられていて、叩いたときに一点に力を集中することによって窓ガラスを割ることができるようになっています。

でも、緊急脱出用ハンマーを購入したところで、実際に窓ガラスを叩いて割る練習はそうできるものではありません。

車の水没などかなり緊急の状態で初めて使うことになりますので、使い方のポイントをしっかり頭に入れておく必要があります。

そうすれば、かなり気が動転しても落ち着いて脱出用ハンマーを使うことができます。

緊急脱出用ハンマーで割る窓はサイドガラス

先ず、割ることができるのはサイドガラスだけです。

フロントガラスは、ガラスが割れたとき車内に破片が入ってこないようにガラスとガラスの間にフィルムが貼られている合わせガラスなので、緊急用脱出ハンマーで叩いても、ヒビが入るだけで脱出できるようには割れません。

リアガラスは車種によっては、フロントガラスと同様に合わせガラスを持ちいているのでヒビが入るだけで割れない可能性があります。

一方、サイドガラスは強化ガラスが用いられひじなどでは簡単に割れませんが、緊急脱出用ハンマーを使うと割ることができます。

強化ガラスは割れるとコナゴナになるので、脱出できるようになるんです。

シートベルトが衝撃でロックされている場合は切断


緊急脱出用ハンマー・カッターによるシートベルトの切断
(出典:独立行政法人、国民生活センター「自動車用緊急脱出ハンマーの性能」)

窓ガラスを緊急脱出用ハンマーで割って、車外に出るには座った状態で動ける状態でなければなりません。

衝撃でシートベルトがロックされると、前傾姿勢も取れなくなりますので、緊急脱出用ハンマーについているカッターを使って、シートベルトを切ります。

切り方は溝になっている部分にベルトを通してから、刃に押し当てるようにして行います。

製品によっっては、溝の部分が短くベルトが上手く刃に押し当てられずに切断するまで時間がかかるものがありますので、選ぶときに注意が必要です。

緊急脱出用ハンマーでガラス面を垂直に叩く

緊急脱出用ハンマーによる窓ガラスの破壊
(出典:独立行政法人、国民生活センター「自動車用緊急脱出ハンマーの性能」)

脱出用緊急ハンマーは尖った先端で大きな力を与えるようになっているので、ガラス面に対して垂直に叩くようにして割ります。

斜めに叩くと先端が滑ったりして上手く力が伝わらなく、ガラスが割れない場合があります。

緊急脱出用ハンマーで窓ガラスの隅を叩くと割れ易い

窓ガラスは周辺が固定されている構造なので、窓ガラスの中央付近は力が加わると微小ですがたわみます。

このため、緊急脱出用ハンマーで中央付近を叩くとたわんで、力が逃げやすくなります。

緊急脱出用ハンマーを使うときは、できるだけ窓ガラスの周辺部を叩く方が割れやすくなります。

●緊急脱出用ハンマーはどこに置くと使い易いの?

緊急脱出用ハンマーを購入して車に載せても、緊急のとき探したり、シートに座った状態で手が届く位置になければ意味がありません。

特に、衝撃がかかってシートベルトがロックしてしまい前傾姿勢が取れなくなりますので、手の届く範囲に置く必要があります。

具体的な収納場所は、運転席側のドアポケットや運転席と助手席との間にあるコンソールボックスと呼ばれる小物入れが候補になります。

ダッシュボックスに収納すると、シートベルトがロックすると手が届かなくなり使えなくなる可能性があります。

設置する際には、衝撃や車が傾いたときになど飛び出さないようにする必要があります。

そのためには、専用のカバーやホルダーが付属していて固定できるものを選ぶことをおすすめします。

●緊急脱出用ハンマーのおすすめ3選

緊急脱出用ハンマーはたくさんの商品がありますが、残念ながらどの商品も同じ品質ではありません。

中には、窓ガラスを叩いても中々割れなかったり、シートベルトを切断しようとしてもスパッと切れずに時間がかかるものがあります。

もし、知らずにそのような緊急脱出用ハンマーを選んだら、一刻を争う緊急時なので生命にも危険が及びます。

機能がしっかり確認された製品を選ぶようにしましょう。

以下では、おすすめの3商品を紹介します。

緊急脱出・救出ツール レスキューマンIII

■商品説明

緊急脱出用ハンマーは、グリップ部を金づちのように握って使うハンマータイプの他、グリップ部をピックのように握って使うピックタイプ、ヘッド部を窓ガラスに押し当てて使うポンチタイプの3種類があります。

このレスキューマンIIIは、ハンマータイプのもので、ハンマーとシートベルトカッターとが一体になっています。

トヨタはじめ自動車メーカー7社が純正採用しているので、安心して使えます。

<製品仕様>

ハンマー:超硬合金、ABS樹脂

カッター:ステンレス製

取 付 台 :PP樹脂

サ イ ズ :200×50×30mm

重  量 :80g

製造者 :丸愛産業株式会社

長谷川刃物 ハンマー レスキュー 緊急脱出 緊急ツール RE-20

この緊急脱出用ハンマーも金づちタイプで、ハンマーとシートベルトカッターが一体になっています。

ホルダーの色は黄色と黒の2種類があります。

また、車内取り付け用の固定ホルダー付きです。

<製品仕様>

型番: RE-20

ハンマー:超硬合金、ABS樹脂

カッター刃:ステンレス製

ホルダー:PP樹脂

サイズ: 幅4.3×奥行き1.9×高さ20.5cm

重量: 60g

製造者:長谷川刃物株式会社

メルテック、レスキューハンマーFT-16

国内の大自工業株式会社が製造販売している金づちタイプの緊急脱出用ハンマーです。

車の側面の窓ガラスを割ることができるハンマーとシートベルトを切断できるカッターが一体となっています。

収納ホルダーが付属しているので、シートベルトがロックされても手の届く範囲にセットできます。

<製品仕様>

型番: FT-16

ハンマー:特殊鋼、樹脂

カッター:スティール

クリップー:ラバーコーティング樹脂

サイズ: 幅7.2×奥行き2.4×高さ19.8cm

重量: 166g

製造者:大自工業株式会社