土砂災害から身を守るための日頃の備えについての4つのポイント

土砂災害から身を守るための日頃の備えについての4つのポイント

大雨や大きな地震では多くの土砂災害が発生しています。

土砂災害は山や斜面が崩れて起こるものなので、そのエネルギーは大きく下方にある 人家などに衝突し家などの構造物を破壊し甚大な被害をもたらすことは、土砂災害の ニュースなどでお分かりのことと思います。

一般に土砂災害は、大雨が降ったときに地中の水分が増加して地盤が緩み、さらに 長雨や強雨が続いたときに発生します。

また、地震や火山で地面が揺れることで、地盤が緩んで崩れやすくなるため発生します。

そのような命が奪われるようなおそろしい土砂災害に対して、日頃の備えについて 4つのポイントを説明します。

●土砂災害の種類にはどんなものがあるの?


土砂災害の種類
(「おかやま防災ポータル」から転載)

土砂災害には次のような3つのタイプがあります。

土石流

山や川の石や土砂が大雨などにより、水と一緒になって激しく流れ下る現象

がけ崩れ

雨や雪解け水、地震などの影響によって、急激に斜面が崩れ落ちる現象

地すべり

雨や雪解け水が地下に浸み込み、断続的に斜面が滑り出す現象

いずれの場合も破壊力は大きく、人命に関わるおそろしい災害です。

●土砂災害の前兆現象に敏感になって命を守る!


土砂災害_がけ崩れ

今までの経験則によると、土砂災害の発生前に発現する前兆現象があることが 分かっています。

これらの前兆現象の内容を知り、敏感になっておくことで命を守る避難を 迅速に行うことができます。

次のような現象を察知したら、周りの人と安全な場所に避難しましょう。

土石流の前兆現象

□雨が降り続いているのに川の水位が下がる

□川が濁り、流木が混じりだす

□落石が生じる

がけ崩れの前兆現象

□山鳴りがする

□小石がパラパラと落ちる

□がけから水が噴き出す

地すべりの前兆現象

□地面にひび割れができる

□斜面から水が噴き出す

□池や沼の水かさが急減する

以上のような前兆現象があった場合には、どのくらいの時間が経ってから土砂災害が 起こるのかが知りたいところですが、ケースバイケースでいろいろばらつきがある ようです。

発生直前から数時間、時によっては数日前から認められることもあるとされています。

前兆現象が確認できたら、”まだ、大丈夫だろう”と思わずに、発見した段階で避難行動 を取った方が安全です。

(出典:国土交通省、土砂災害警戒避難に関わる前兆現象情報検討会)

●土砂災害に対する日頃の備えについての4つのポイント


土砂災害

住んでいる区域が土砂災害が起こりやすいか確認しておく

土砂災害から身を守るには、住んでいる区域が土石流、がけ崩れや地滑りが起こりやすい ところなのかどうかを確認しておくことが大切です。

市町村では、土砂災害防止法に基づき土砂災害が起こりやすい区域を調査して、その結果を 土砂災害警戒区域又は土砂災害特別警戒区域として公表しています。

なので、市町村から発行されているハザードマップ又は防災マップをみるとあなたの住んで いる区域が土砂災害警戒区域又は土砂災害特別警戒地域かどうかが確認できます。

ちなみに、

砂災害警戒地域は、住民等の生命・身体に危害が及ぶおそれのある区域

土砂災害特別警戒地域は、建物が損傷し、住民等の生命・身体に著しい危害が 及ぶ区域

とされています。

もちろん、必ずしも土砂災害警戒区域が想定どおり土砂災害が起こるとが限りませんが、 避難が必要なときには大きな判断要素となります。

大雨のときは土砂災害警戒情報にも注意

土砂災害がいつ発生するのかは、現在の技術では残念ながら予測できるものでは ありません。

だだ、前節で説明したような前兆現象があるとされていますが、大雨などの ときはこの現象を確認するのは難しいし危険も伴います。

地震により引き起こされる土砂災害は、突然誘発されるのでなかなか難しいところがありますが、大雨のときに発生する土砂災害は、気象庁や市町村は発表する 「土砂災害警戒情報」が避難を開始する目安となります。

この警戒情報は、大雨警報が発表されている中で土砂災害の危険が高まったときに 発令されるので、大雨警報が出たらその後の土砂災害警戒情報の有無に注意しましょう。

避難行動は的確に行うことが重要

あなたが住んでいる区域が、土砂災害警戒区域又は土砂災害等別警戒区域であること と土砂災害が誘発されるタイミングが分かれば後は躊躇することなく避難することです。

大雨警報の発表の中で出される土砂災害警戒情報は、警戒レベル4に相当する ので迅速な避難が必要です。

もし、避難が必要でもどこへ避難すればいいのか分からないといことがあるかも しれません。

日頃から近くの指定避難所や指定緊急避難場所などはどこかも確認しておく必要が あります。

また、市町村が発行しているハザードマップや防災マップには、指定避難所や指定緊急避難場所が 記載されていますが、いつでもそこに避難できるとは限りません。

休日や夜間には鍵がかかっていて、入れない場合もありますので、市町村のホームページ などで避難できる場所を確認してから避難しましょう。

警報レベルと避難のタイミングについては、こちらの記事も参考になります。

風水害に関する防災気象情報の種類と活用方法

防災用品、非常持ち出し品の備え

大雨警報の中、土砂災害警戒情報が発表されたので避難するために、非常持ち出し品 を用意しても時間がかかりますし、急に揃わなかったり抜けがあったりするものです。

日頃の備えとして、防災グッズ・非常持ち出し品を用意しておきましょう。

最低限必要な非常持ち出し品については、こちらの記事が参考になります。

災害に備えておきたい最低限必要な防災グッズはどんなもの?